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太極拳を美しく始める──「導引」から「套路」へ、伝統の学び方

太極拳は、動きそのものはゆっくりしているにもかかわらず、いざ覚えようとすると意外に時間がかかるものです。特に套路(とうろ)と呼ばれる「型の連続動作」は、一見すると複雑で、動きも多く、初心者の方にはなかなかハードルが高く感じられるかもしれません。

ですが、実は中国に古くから伝わる、とても効果的で自然な「学び方」があるのをご存じでしょうか?

まずは気持ちのよい「導引」から始めましょう

 

太極拳の套路をいきなり丸ごと覚えるのではなく、まずはゆったりとした「導引(どういん)」や簡単な気功動作から入るのが伝統的な方法です。… 続きを読む

站椿を極める。秘密は坐道にあり。楊式太極拳の極意

太極拳の源流は坐道にあります。
坐道でも特に、玄牝抱球を極めれば、太極拳の基本は完成したと言われます。
正座して座り、その膝の上に玉を抱くこの坐道は、このまま立つと站椿になります。
包球站椿は、最も基本的な站椿であり、太極拳の套路の予備式にて玉を抱きます。
武道クラスでは、両手を前から両手でつかまれた場合は、太極拳には多様な技がありますが、この站椿だけで相手を制していく技を稽古しました。
この稽古風景と站椿について、YouTubeに動画をアップロードしましたので、是非ご覧下さい。… 続きを読む

楊式太極拳・十三勢の原理をYouTubeで公開しました


楊式太極拳は別名十三勢と呼ばれます。
十三勢は四正手・四隅手・五行で、人間の生命の営みにある全ての勢いをこの基本原理で現しています。
中国古代からの万物の法則には、三才があります。
天地人です。
四正は天を表し、いわゆる普遍の空間です。
四隅は地を現し、無始無終の時間の流れの中で普遍の変化があります。
そして、五行は人で、その時空の中に立って初めて、前後左右と、自分が立つ中定が生まれ、天地と一体になって生きていくのです。… 続きを読む

武当山の太極拳に伝わる、老子と荘子の智慧が息づく長寿の導引術(気功)


この動画では、老夫婦が自然豊かな自宅の庭で古代の導引術(太極拳の前身)を優雅に実践しています。この導引術は、老子や荘子の思想に深く根ざし、心身のバランスと長寿を追求するための伝統的な健康法です。

夫婦のゆったりとした動作は、「吐呼衲新」(古い気を吐き出し、新しい生気を取り入れる)という健康維持の基本原理を体現しています。これは、熊が木に登るような動きや、鳥が翼を伸ばすような動作、いわゆる「熊経・鳥申」を含むもので、自然界から着想を得た動きが特徴です。熊の安定した力強い姿勢と鳥の優美な伸びは、長寿と柔軟な心身の象徴です。… 続きを読む

武当山に似ている摩耶山で、太極拳の稽古を毎日受けていた日を思い出します


おはようございます。
私が25才の頃、王師との待ち合わせは、朝の9時に、神戸の摩耶山のロープウェイの駅で待ち合わせで、それからロープウェイで頂上まで行くこともあったり、その付近の王師が知る秘密の場所で、朝から太極拳を学びました。
半年ぐらいはほぼ毎日で、もう、あたりまえのような日課で、周辺のホテルに泊まったり、有馬温泉に泊まったりすることもたまにありましたが、家からは車で40分ほどでしたから苦にはなりませんでした。… 続きを読む

楊式85式太極拳は勢によって掌が変化する八卦掌の美しさが特徴・転天尊


武当山伝承の楊式85式太極拳の套路には、八卦掌が全てに含まれています。
張三丰の伝承者、張逍遙(1595〜1661)も歴史に現れ、拳法の達人でありながら仙人として山に入り、草を摘み薬草を作り内丹や導引を行って、多くの武術家を指導しました。
張逍遙は、太極功の太極八卦反手勾と盆龍棍(短棍)を統合した太極扇を得意とし、優雅に「拳を造る」として多くの者に勧めました。… 続きを読む

85式套路・斜単鞭・斜の理由は、仙人歩へ繋がる発勁


 木曜日の夜間クラス。予定は67進歩搬攔捶から68上歩攬雀尾の予定でしたが、どこからか、48斜単鞭の話題になり、48斜単鞭から49野馬分鬃となりました。
 なぜ「斜」なのかという事です。
 単鞭の勢は単捶勢であり、鞭のような勢から単捶勢を持つことから鞭勢とも呼ばれます。
 ぬれタオルでバチンとやる、あれです。過去に「やってみてくれ」という私の古い弟子の要望に応え、実際にやってみると、筋肉隆々の弟子のの身体に、10cm大の円形の水腫れが出来、その上、痛さのあまりうずくまったほどです。顔面などに打つと危険です。… 続きを読む

牛を引き、豚を投げるような腕力ばかりを誇って、 それが一体何になるというのか。–袁希濤

袁希濤は北京にて活動していた、武当山の武当道派の道家で、太極拳の師範でもある人物です。
この袁希濤が、1921年に許禹生が発行した「太極拳勢図解」という書籍の冒頭に題詞として下記の文を載せました。その原文は下記のとおりです。

在昔角牴。意存釣奇。曳牛摶豬。徒勇何為。
嗟彼武術。損益然疑。發揮光大。其在是時。
敎誨有度。調一罄宜。桓桓學子。天馬得覊。
克剛克柔。以遨以嬉。筋骨互運。心力互追。
著者楮墨。法無所遺。流傳萬本。並詔來茲。… 続きを読む

太極拳の神髄・張三峯の「無根樹」が全てを語る

『無根樹』は、武当山にて古代からの太極功を太極拳として集大成した張三丰によって書かれた詩で、24章から成り立っています。張三豊はこの詩的な内容は、側近の者にしか理解できなかったため、更にかみ砕いて、無根樹100首を創作して、来山社や太極功(太極拳を含む太極道法の全て)を習う者達に配布しました。例えば、無根樹100首の第1首は下記のとおりです。
【第1首 原文】
無根樹上花正開 紅塵一去不回來 勸君莫戀花間酒 … 続きを読む

武当山の徐本善が作った太極拳の套路に合わせた物語

 私の太極拳の師は、かつて大阪最大の任侠組織で「代貸」を務めていた私の祖父の用心棒をしていた中国人です。

祖父の組織は博徒と色街の他、大阪において全日本プロレスを発足し、大阪歌舞伎座の運営、とび職や清掃業なども行っていました。また、初代警視総監・鈴木氏とともに、大阪の治安維持にも深く関わっていたと自負していた組織です。

その中国人の師・王(おう)師(1905年〜没年不詳)は、当時の中国・武当山で道総を務めていた徐本善(1860〜1931年)の側近でした。様々な事情により、王師は上海から児玉誉士夫氏らのつてを通じて来日し、神戸の組織(現在の最大手暴力団で、長は全日本プロレス発足時の副会長)を経て、私の祖父のもとに身を寄せました。… 続きを読む

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